制作・文責:Shirota

- 基礎知識編 -

まず、音色作りに必要なテクニックをご紹介します。
ここでは、音作りの上で非常に役立つものを簡単に説明します。

■ANに限った話では無いんですが…

ANシリーズに限った話では無いですが、音作りのプロセスとして、

・原音(ANであればOSC)で極力理想とする音に近づけておく
・味付けその他理由で重ねる

ということを心がけると少しはやりやすくなると思います。
その後、物足りなければエフェクトを掛けるということをしてみても良いでしょう。

■シンセ固有の性能を理解する

ANシリーズの中で、AN-01M、AN-01Pは2オシレータとして2つの音を重ねることが可能ですが、
その重なったあとの変調やエンベロープ、フィルタは共通の経路で加工されます。
つまり、重ねて作り上げた音も同じプロセスをたどるので、例えばアタック音の強い音と伸びる音を同時に1つのシンセ内で鳴らすことが出来ません。
このような制約についても理解しておく必要があります。

■音作り基礎テクニック-重ねる

音作りにおいて重ねること、レイヤー化は有効な手段です。
いくつか重ね方のパターンを挙げていってみましょう。

・全く違う音、ピアノとストリングス、もしくはANであればノコギリ波とサイン波など。
・オクターブで重ねる。
・デチューンして重ねる。
・意図した音程で重ねる。
・クロスフェードさせる。

■違う音を重ねる

性格の違う音を重ねることによって、バリエーションに富んだ結果が期待できます。
しかし、これには条件があり、相性というのが存在します。
たとえば、ピアノとタンバリンを重ねるなどはあまり効果的でないですし、全く同じ音を重ねるのは音量を重ねる以外の目的では控えた方が良いでしょう。
また、単純なノコギリ波で多少もの足りないと感じた場合に、サイン波を重ねるのも有効です。

■オクターブ・デチューンで重ねる

オクターブで重ねる場合、全く同じ音を重ねる場合には特に効果的です。
また、これとデチューンする手法と組み合わせても良いでしょう。
その際、個人的に良くやるのが低い方は微妙に低く、高い方も微妙に低くという方法です。
これはデチューン効果が綺麗に掛かることが多いですのでオススメです。

■エフェクトで変化を付ける

どちらかというと、現代ではエフェクト次第で音の印象が変わるので、
音作りの中ではかなり重要な部分となります。

- 実践編 -
さて、基礎知識編はいかがだったでしょうか。
次に実際にどのようにして作りこんでいくかをご紹介します。




と、したいところですが、今回は時間があまり用意できなかったので、
MSF形式MP3形式でデータのみアップしておきます。
ドラムはあるびにさんのキットを利用させていただきました(こころよく了承してくれたことを感謝します)。
後日、画像と共にこのコンテンツを作り直します。